第137章 彼女だった

「ん」

 橘凛は短く頷くと、自分のテントの方へ歩き出した。

 色々あったが、かえって張り詰めていた気が緩み、心身ともにリラックスできたようだ。

 テントに戻り、寝袋に潜り込むと、ほどなくして彼女は深い眠りに落ちていった。

 ……

 一方その頃、帝都某所にある高級マンションのゲーミングルームにて。

 一条星夜の従弟である一条昴は、卵がまるごと入りそうなほど口をあんぐりと開けたまま、パソコンのモニターを凝視して固まっていた。

 ハッと我に返ると、彼は隣で同じように呆然としている友人の北畑修へ勢いよく振り向いた。その声は上ずっている。

「オサム……オサム! 見たか!? 今の! たっ...

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