第254章 全く理不尽だ

毒を塗った刃のような視線が、橘凛を深くえぐった。

極限の憎悪で歪んだ声が響き渡る。

「どうしてよ!? ただの田舎者のくせに! あいつが戻ってきた途端、どうして皆の注目をかっさらっていくの!? どうしてプロメテウス・チームに入れるのよ!? デザイナーだなんて、ふざけないで! 戻ってこなきゃよかったのよ! あのまま田舎で野垂れ死ねばよかったのに!!」

言葉を重ねるごとに激昂し、警察官の拘束を振り解こうと狂乱の態をなす。

「一条社長だってそうよ!!」

彼女は猛然と一条星夜を睨みつけた。その瞳には、執着と手に入らないことへの狂気じみた歪みが渦巻いている。

「私……私こそが橘家のお嬢様なの...

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