第38章 同居

羽鳥紅蓮は車を停めるとこちらへ歩いてきて、千葉椿の肩をぽん、と叩いた。

「よし、もう見るな。これからは、見たけりゃいくらでも見られる。入るぞ」

千葉椿は彼の後ろについて、中へ入っていく。

中は、いかにも金ピカの成金趣味――というわけではない。派手さを抑えた落ち着きがあり、それでいて格だけはきっちりと漂う内装だった。

千葉椿は思わず感心する。

世の中って、本当に人と比べるほど腹が立つ。

「ここ、あんたの家なの?」

「当たり前だろ」

最上階まで上がり、いちばん大きな部屋の前で、羽鳥紅蓮が暗証番号を打ち込む。

ピッ――と電子音がして、ドアが開いた。

「この部屋、あんたの?」

...

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