第40章 あなたは私の理想の相手ではない

羽鳥永也が手を差し出し、気前よく握手でもしようとした、その瞬間だった。羽鳥紅蓮が横からすっと割り込み、途中で遮る。永を睨みつけた視線には、露骨な牽制が混じっている。

「住まわせてもらうつもりなら、大人しくしてろ」

「は、はい、叔父さん」

羽鳥永は慌てて頷くと、自分のリュックを手に取り、千葉椿へひらりと手を振った。

「叔母さん、俺いったん部屋に戻って片づけるね。あとでゲームしよ」

千葉椿は額に青筋が浮きそうになった。さっきの話、全部ムダだったってこと?

「さっき、怖かったか?」

羽鳥紅蓮の声が割って入る。

千葉椿は首を振った。

「ううん。……本当に客間、ないの?」

羽鳥紅蓮...

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