第51章 野営

千葉椿はぎょっとして声を裏返した。

「だ、だめ……ここ、野外だよ……!」

「君が言い出したんじゃないの? 俺はいいと思うけど」

「いつ私が言い出したの!」

千葉椿は、この厚かましい男に拳を叩き込みたくなった。けれど――もう、遅い。

「千葉椿。運動すれば体力がつく。風邪も早く治るぞ」

言い終えるより先に、雨あられのようなキスが降ってくる。

「千葉椿。お前の男は犬じゃない。狼だ。わかったか」

千葉椿は頭の上に黒い線を浮かべた。こんな野外で――……いや、正直、刺激的だ。

しかもここは人がいない。だから二人とも、遠慮がなくなる。

でも……でも――。

盛り上がりが最高潮に達した、...

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