第54章 気分が悪い

「明日、現地を見てみないと何とも言えませんね」千葉佳正はそう言って肩をすくめた。「ただ……見込みはある。うちの企画が本当に良ければ、羽鳥グループは出資してくるはずだ」

「それならいいわ、それなら」小寺雪梅は胸を撫で下ろしたが、ふと何かを思い出したように佳正を見た。「佳正、じゃあ……これから千葉椿は……」

千葉佳正は鼻で笑う。

「ふん。あいつが俺にどれだけ使えるか次第だな。役に立たないものを、わざわざ手元に置いておく必要はない」

その一言で、小寺雪梅はようやく腹の底から安心した。

◇

一方、羽鳥紅蓮が会社に着いたばかりのところで、玉城崇が足早に寄ってきた。

「社長」

「どうした...

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