第73章 俺の身分を認める

千葉椿は思わず呆れて言い返した。

「それは私の腕がいいってだけ。仕事上のやり取りでしょ?」

「じゃあ今朝、あの人と……?」と木下莉が突っ込む。

千葉椿は白目をむく。

「兄みたいに思ってるだけじゃダメ?」

「それって、ちょっと……」と木下燦が言いかけた。

千葉椿は肩をすくめて笑う。

「はいはい、認める。私、クズです」

三人で声を上げて笑った。笑いが収まらないうちに、千葉椿のスマホが鳴る。

画面に出た名前は、羽鳥紅蓮。

木下燦と木下莉が、揃って首を伸ばして覗き込んだ。

「餓狼?」木下莉が眉をひそめる。「そんな名前の人いるの? 漫画?」

千葉椿は気まずそうに視線をそらす。

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