第78章 彼女に夢中

もうすぐ11時。羽鳥紅蓮が書類を片づけ終え、部屋に入ってきた。

「椿。今日の昼、外で食う? それとも玉城崇に買ってこさせる?」

千葉椿はぎろりと睨みつける。

「羽鳥紅蓮。あんた、勤務中に発情するのやめられないの?」

紅蓮は近づいてきて、彼女の唇にちゅっと軽く口づけた。

「無理」

「神様……なんで私、こんな男に出会っちゃったの……!」

その反応が可笑しかったのか、紅蓮は目を細める。

「じゃあ、どんな男に会いたかった? 俺の感覚だとさ……お前も俺と同じで、もう止められないだろ」

千葉椿は穴でも掘って埋まりたい気分だった。枕をひっつかみ、紅蓮めがけて投げつける。

「ふざけんな」...

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