第8章 思い出した?

千葉椿は首を横に振った。

「思い出せません。……どうか、はっきり言ってください」

羽鳥紅蓮は隣に控える玉城三吾へ視線を向ける。

「玉城三吾。千葉嬢を縛って、このシャンデリアに吊るせ。思い出したら下ろしてやれ」

そう言い捨てると、紅蓮は立ち上がり、そのまま外へ向かった。

千葉椿はぎょっとして天井を見上げる。水晶の大きなシャンデリア。

――吊るすって、あれに?

自分は45キロだ。こんなの、重みに耐えられるの? 落ちたらどうするの。下手したら一生ものの怪我だ。

思った瞬間、千葉椿は慌てて両手を上げ、降参のポーズを取った。

「ま、待って! 思い出しました!」

廊下へ出かけていた羽...

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