第93章 羽鳥グループが奪われる

鷲尾南作はスマホを取り出し、玉城崇に電話をかけた。

「玉城崇。お前たちが羽鳥紅蓮の家を出るとき、あそこのドアや窓は閉まってたか? それとも開いてた?」

『鷲尾殿、少々お待ちください。三郎様と奥様を連れ出したのは玉城三吾です。彼が把握していますので、代わります』

受話器を渡す、かすかな物音がした。

『鷲尾殿』

玉城三吾の声が響く。

『俺たちが三郎様のご自宅に入ったとき、扉も窓も全部きっちり閉まっていました。出るときも、毒ガスが外へ漏れて被害が出ないように、玄関は施錠までしてあります』

鷲尾南作は、そこで腑に落ちた。

すぐさま玄関へ向かい、鍵という鍵を確認する。どれも異常なし。破...

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