第17章

早希子は泣きじゃくる美波を抱き締めながら、自分もぽろぽろと涙を落としていた。

胸の奥が冷え切っていく。五、六年かけて温めてきた想いでさえ、神崎拓海の心には届かなかったのだ。

そこへ、美波の祖母からビデオ通話が入った。画面越しに、母娘がぐしゃぐしゃに泣いているのを見て、祖母は慌てて声を上げる。

「ちょっと、どうしたの!? 何があったのよ!」

早希子は嗚咽混じりに、起きたことをかいつまんで話した。

すると祖母は向こうで、怒りに任せて声を荒らげる。

「ほらね! だから言ったじゃない! 前は神崎家に女の子が美波しかいなかったから、何があってもお姫様扱いで甘やかしてたのよ! それが、あの子...

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