第63章

紬はドアの外で、じっとおとなしく待っていた。

――と、次の瞬間。

カチャッ、と扉が開いたかと思うと、人影がシュバッと飛び出してきた。しかもズボンを半分下ろしたまま、尻が半分出ている。

紬「∑(°д°;」

神崎旭が真っ青な顔で逃げ出したのを見て、紬も慌てて追いかける。

その「追いかけ」が、振り返れない旭の恐怖にさらに火をつけた。

「パパパパ! 助けてぇぇっ!」

叫びながら、旭は書斎へ向かって廊下を全力疾走。

声を聞きつけて、神崎吉弥と神崎聖子が慌てて出てくる。

「どうしたの!?」

「旭、何があった!」

二階の廊下。

子ども二人が、文字通りの爆走だ。

逃げる旭、追う紬。...

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