第66章

雪乃は、先生が二人とも紬のそばに寄って、にこにこしながら相手をしているのを見て、胸の奥がむずっとした。

すぐに作り笑いを浮かべて言う。

「紬ちゃん、ちがうよ! 50-50=0でしょ、100-100も0。70-60=10だから、棒キャンディもフルーツキャンディも食べ終わって、残ってるのはマシュマロが10こ! 糖尿病が残るわけないじゃん!」

わたし、計算できるんだよ――そう言わんばかりに、雪乃は言い切ってから先生のほうを見上げた。褒めてもらえるのを、心の中でこっそり待つ。

けれど先生たちの視線は、最後まで紬から外れない。

返事すらない。

そのうえ隣のぽっちゃり君が、机をバンバン叩いて...

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