第74章

松山先生は、腹の底でぐつぐつと煮えたぎっていた。

――とはいえ、この段階でもまだ「大したことにはならない」と高をくくっている。

自分は全校でいちばん英語の成績を出している教師だ。

五象インターナショナル私立校が城北公立小学校に勝てたのだって、結局は自分のおかげ――そう思っている。

校長だって表向きは合わせても、最後は自分を庇うはずだ、と。

その横で、死んだふりを決め込んでいた菊地校長が、ついに逃げ場を失って口を開いた。

「今回ばかりは松山先生にも非があります。事情も聞かずに体罰を行ったのは事実ですし、処分は必要です!」

松山先生は目を見開いた。

「菊地校長、信じられません! ...

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