第46章

彼の目の前、床に這いつくばるようにして跪かされていたのは、村田とその護衛3人だった。両手は背中で固く縛られ、まるで打ち捨てられた野良犬みたいに、見る影もない。

村田は松野博の姿を見た瞬間、死神でも目にしたようにぶるっと全身を震わせた。膝で床を擦りながら数歩にじり寄り、喉を裂く勢いで泣きわめく。

「松野様、松野様、私が悪うございました! 本当に、沈村薫子さんがあなたの大事な方だとは知らなかったんです! 知っていたら、百の命があっても指一本触れませんでした!」

「全部、藤原智史のせいです! あいつが黙認して、あの女を俺に回したんだ! それに坂原千尋、あの女が言ったんです、沈村薫子は今じゃ後...

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