第126章 講評

会場のざわめきは疑念となって、潮のように押し寄せた。壇上の二人の少年など、今にも呑み込んでしまいそうな勢いで。

榎本耀は月岡古雅に付き従ってきた期間が長い。その背中から、月岡古雅の沈着をいくらか学んでもいた。

彼は月岡古雅の隣に立ち、背筋を真っ直ぐに伸ばしたまま、終始一切の動揺を見せない。周囲の議論など、自分とは無縁だと言わんばかりに。

一方、柊木礼菜は指先をきゅっと握り、頬にうっすら赤みが差した。戸惑いを隠せない視線が客席をさまよい、耳障りな疑念の矢に、さすがに気まずさを滲ませる。

月岡古雅は淡く客席を一瞥した。騒つく群れを冷ややかに見下ろし、声は静かで、平板で――それでいて、場を...

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