第85章 岩崎社長との面会

月岡古雅の車が月岡グループの地下駐車場へ滑り込むや否や、秘書が慌てた足取りで駆け寄ってきた。

「月岡社長、ようやくお戻りです……会社が今、もう大混乱で」

「何があったの」

月岡古雅はエレベーターへ向かいながら、淡々と訊いた。

秘書は息を整える間もなく言う。

「重要なプロジェクトがいくつも急にストップしました。取引先が突然態度を変えて、協業を白紙から検討し直す、と……それだけじゃありません。長年のお得意様まで最近、揺らいでいて、すでに解約を明言したところも出ています。こちらから話を聞きに行っても、皆さん口を濁すばかりで、理由をはっきり言おうとしません」

月岡古雅の眉間が深く刻まれた...

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