第18章 遊園地

その頃、アトリエ・シーアンの店内では、思いがけない騒ぎが起きていた。

「ちょっと! 何なの、この店! ここの香水を嗅いだら身体がおかしくなったんだけど!」

中年の女が店内で声を張り上げ、わざとらしく胸元を押さえる。

「中に有害なものでも入ってるんじゃないの? それとも……祟りとか?」

店番をしていた若いスタッフは、顔を青くして首を振った。

「お客様、当店の製品は天然由来の素材を使用しておりまして、そのようなことは——」

「天然由来? 誰が信じるのよ!」

女は言葉を遮り、さらに声量を上げる。

「私はこれを嗅いでから、めまいと吐き気が出たの! 店長はどこ? 早く出して!」

スタ...

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