第45章 君を信じている

相沢雪乃の声は、羽のようにかすかで、ふわりと漂うほど小さかった。けれどそれだけで、相沢千夏の胸はいっぱいになり、熱いものがこみ上げる。

「雪乃! 目、覚めたの!? ……やっと、やっと……!」

「お姉ちゃん、わたし……わたし、どうしたの……?」

雪乃が身を起こそうとした瞬間、千夏は慌てて身体を支え、枕元にそっと寄りかからせる。

雪乃は呆然と周囲を見回した。

「ここ、どこ……? どうして、わたし……ここに……」

傍らにいた久遠若様が、穏やかに言葉を添える。

「雪乃様。以前、毒を受けて倒れられ、しばらく昏睡状態でした。いまは毒素が一時的に抜けています。どうか、無理なさらず休養を」

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