第50章 権力を取り戻す

その言葉を聞くなり、エミヤの笑みはいっそう華やいだ。

「よくやったわ。やっぱり、あなたたちに任せて正解ね」

立ち上がり、床まで届く窓の前へ。眼下に広がるのは、豪奢な光を撒き散らす都市の夜景だった。

「人は愚かになるほど欲深くなるの。自分のものじゃない金まで掴もうとして……最後は血の臭いをまとって終わる。そう思わない?」

『エミヤさんのお見立てはさすがです』

受話器の向こうの男が、媚びるように笑う気配を滲ませる。

『ただ、今回の線が切れました。相沢千夏は、別のところに疑いを向けるかもしれません』

「構わないわ」

エミヤは相手の言外を当然のように理解し、軽く手を振った。

「疑っ...

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