第120章

「絶対に生理来てるよ」

「女は面倒くさいよな。怒る理由とポイントが無数にある」

「何も言うな。ただ連れて行って買い物させればいいんだ」

西村達也は沈思に陥った。

デパートに着いても、水原花子はあまり買い物する気分ではなく、適当に店に入っては服を手に取って見て、また戻すだけだった。

西村達也は店員に向き直り、言った。

「彼女が触れた服は全部買います」

水原花子は驚いて固まった。

「何してるの?私、ただ見てただけなのに…」

「気に入ったなら買えばいい」西村達也の口調に異論の余地はなかった。

「俺の女が欲しいものは何でも買う。金なんて問題じゃない」

店員は羨ましそうに言った。...

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