第149章

水原慎一は顔面蒼白になった。もう逃げられないことを悟っていた。

今、白状しなければ、佐藤理子に全ての責任を押し付けられ、本当に一生刑務所から出られなくなるかもしれない。

「わかった、白状する。佐藤理子だ。彼女はお婆さんが眠っている間に...窒息させたんだ」

最後の良心が痛んだのか、水原慎一はついに地面に伏して泣き崩れた。

水原花子と柏原おばさんも涙を流した。まさか水原お婆さんがこんな悲惨な最期を迎えるとは思わなかった。

柏原おばさんが尋ねた。

「最後の質問よ。あの日、お婆さんが階段から落ちて寝たきりになったのは、水原香織の仕業なの?」

「それは本当に知らないんです」

水原慎一...

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