第37章

水原花子は顔色が悪く、かすかにうなずいた。「学生の頃から彼の評判は良くなかった。いつもクラスの女子をからかって、女子トイレに隠れて覗いたりしていた。そんな人が嫌いで、お金がないとか、見た目が悪いとか関係ない。彼の心がこんなに歪んでいるとは思わなかった」

藤本雄太はため息をついた。「運が悪いと、こんな変な奴にまで遭遇するんだな。安心しろ、こんな奴は一生出てこられないさ」

水原花子は乾いた唇を動かしたが、結局声を出さなかった。

西村達也は彼女を一瞥し、「その時、ライブ配信中だったんだろ?多くの人が見ていたけど、彼女の顔は映っていなかったか?」と尋ねた。

藤本雄太は気まずそうにうなずいた。...

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