第7章

私は防犯カメラをまっすぐに見つめながら言った。「その映像を見せてもらいたい」

莉沙は頷いた。「賢明な判断ね。録画装置はどこ?」

「寝室のクローゼットの中」

廊下では、美智がまだ必死に電話口で何かを囁いていた。電話の向こうから聞こえてくる内容が、彼女を刻一刻とパニックに陥らせているようだった。

真が録画機材を取りに行っている間、蓮司と玲奈は居心地悪そうにソファに座っていた。海翔はリビングと、母親が取り乱している廊下との間を落ち着きなく行ったり来たりしている。

「恵蓮、この話はまた後にしないか」と海翔が言った。「みんながもっと落ち着いてから」

「はあ?娘がまるで存在しないかの...

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