第139章

翌日、西原雨子のもとに和田文雄から連絡が入った。T大学で開かれる講演会への招待だ。テーマは高分子材料、そして航空宇宙分野における再生エネルギー研究。

雨子は即答で承諾した。会社の規模はまだ小さい。研究が成功するだけでは足りず、国の要件を満たすだけの事業規模と体制が必要になる。事業を広げ、新たな協業の芽を探れるなら――それは、彼女にとって願ってもない機会だった。

鈴原文哉が和田文雄の前で落ち着かない様子を見せる。

「どうです? 彼女、来るって?」

和田文雄は頷いた。

「ついでに西原雨子を学長に紹介してやれ。共同で国の資金申請ができるか、探ってみる。通る確率も上がるだろう」

和田文雄...

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