第15章

西原七海の胸中で、けたたましく警鐘が鳴った。

痣?

どうして藤原英世が、いきなりそんなことを聞いてくるの。

頭の中が高速で回転する。

まさか、あの夜……藤原英世は西原雨子の身体にある痣を見たのだろうか。

西原雨子に痣があるのか、あるならどこにどんな形であるのか――そんなこと、彼女は知らない。

けれど林原愛なら、その辺りをきっと把握しているはずだ。あとで必ず確認しなければならない。

問題は今だ。

この質問に、どう返すか。

西原七海はきゅっと唇を噛んだ。

自分にも痣があるふりはできない。そんなことをしたら、あとで綻びが出る可能性が高すぎる。

たとえ後から西原雨子に似た痣を作...

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