第52章

杉浦耀はどうにか笑みを作った。

「藤原のおじさんの名代で来てくれたんだろ。そりゃ俺が直接迎えに行くさ。……おじいさんの具合はどうだ?」

「もう退院しました。医者には静養が必要だと言われています」

杉浦耀の専用車に乗り込むと、ほどなくして杉浦家の大邸宅に着いた。

葬儀の最中だった。

杉浦家の者はほとんどが喪服に身を包み、空気は重く、悲しみが屋敷に沈殿している。

藤原英世は参列者の立場として、A市の政界要人たち数名に連なって斎場へ入り、焼香を済ませた。

焼香を終えると、杉浦耀に連れられて奥庭へ回る。そこで英世は、祖父と同じくらいの年頃の男――杉浦憲之介と対面した。

杉浦憲之介は号...

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