第7章
圭也は私の足元で呆然と跪き、唇を激しく震わせていた。かつて傲慢なほど整っていたその顔からは、今や血の気がすっかり失せている。
「由梨……いや、由梨様!」
彼が誇りにしていた背筋は無惨に折れ曲がり、四つん這いになって私へと擦り寄ってくる。その声は完全に裏返っていた。
「申し訳ありません! 私の目が節穴でした、私が馬鹿でした! どうか、どうかお目こぼしを! お許しください!」
私はソファの背もたれにゆったりと身を預けた。執事の村坂が絶妙なタイミングで淹れたてのコーヒーを差し出してくる。私は湯気を軽く吹き飛ばし、悠然と一口啜った。
「圭也、何もかも自分のせいにする必要はありませんわ...
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