第108章

島宮奈々未はさらに頬を赤らめた。

丹羽光世の視線が島宮奈々未の腹部へと向けられ、ずっと柔らかなものへと変わり、同時に信じられないといった色が混じった。

島宮奈々未が血液検査を受けてから、結果が出るまで早くても二十分はかかる。

採血を終えた島宮奈々未が廊下のベンチに座っていると、丹羽光世は車からブランケットを取ってきて、彼女の肩にそっと掛けた。

「車に戻って結果を待つか、それとも明日誰かに取りに来させるか」

島宮奈々未は首を横に振った。

「どうせ二十分くらいだし、ここで待つわ」

「分かった」

丹羽光世は島宮奈々未の隣に腰を下ろした。

二人の間にふいに沈黙が落ちた。島宮奈々未は...

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