第122章

島宮奈々未は保護者のグループチャットで何の通知も受け取っていなかった。幼稚園で夏目太郎が姿を消したのだ。もし彼に万が一のことがあれば、この幼稚園を跡形もなくぶっ壊してやりたい衝動に駆られていた。

裏山もそう遠くはない。歩いて十数分の距離だ。

裏山は静かで環境が良く、屋外の遊具も充実している。聞くところによれば、それらも同じクラスの園児の母親が資金を出して購入したものらしい。

綾田雪菜が夏目太郎のために選んだのは名門のセレブ幼稚園であり、ここに通う子供たちの家庭はどれもただ者ではない。

島宮奈々未は夏目冬馬と夏目秋生を連れて直接裏山へ向かった。事態の異常さに気づいた山田園長も、自ら車を...

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