第165章

地煞の殺し屋が島宮奈々未を狙ってきている。これは決して冗談で済まされる事態ではなかった。

丹羽光世は即座に指示を下し、暗衛を動員して刺客を炙り出すと同時に、島宮奈々未の護衛として新たに二人の暗衛を配置した。

光世が危惧していたのは、地煞の連中が奈々未を彼の弱点だと見抜き、再び彼女に危害を加えることだった。

渡辺芳美は相変わらずで、一向に目を覚ます気配がない。

島宮奈々未は芳美を見舞った後、丹羽光世と共に再び丹羽家の本邸へと戻った。

一方、夏目海人は川崎正弘に同行し、暗夜の帝都支部へ向かっていた。

本邸のホールに足を踏み入れた途端、二階から古田静のわめき声が奈々未の耳に飛び込んでき...

ログインして続きを読む