第179章

川面はあまりにも静まり返っており、島宮奈々未に応えるのは、冷たい夜風だけだった。

彼女は全身が凍りつくように冷え、震えを止めることができなかった。

地面に残された血痕に目を向けることすら恐ろしかった。

「見つかったか?」根本山蔵が尋ねた。

川に潜った者たちの中で、誰一人として見つけた者はいなかった。

誰かが言った。「山猫のおやっさん、川に落ちてからこんなに経ってるんだ。あの子はもう助からねえよ」

「デタラメ言わないで!」島宮奈々未はそれを耳にするや否や、鋭い声で怒鳴り返した。「私の子が無事じゃないわけがない。全員、引き続き探しなさい!」

島宮奈々未の手には首領の証が握られており...

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