第67章

想像するだけで背筋が凍る。

島宮奈々未はそれ以上考えるのをやめた。

その夜、島宮奈々未は一睡もできなかった。

島宮奈々未が事故に遭ったという知らせは、瞬く間に島宮家や木下家へと知れ渡り、林川天一の耳にも入った。

翌朝。

林川天一は花束を抱えてやって来ると、心配そうな面持ちで口を開いた。

「奈々未、どこか怪我はないか?医者は何て?どうして交通事故なんかに」

林川天一の訪問は島宮奈々未にとって不快でしかなく、そのうえ一晩中丹羽光世の安否を案じていたにもかかわらず未だに何の音沙汰もないため、彼女の顔色はさらに険しくなった。

「林川さんのご厚意には感謝しますわ。私は元気ですから、どう...

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