第119章

三村海斗の額に冷や汗がにじんだ。

「そ……それは、腰のえくぼの横で……」

背中だったか、腰のえくぼだったか、肩だったか――。

くそ、忘れた。

来る前にあいつが言ってた。自分でもちゃんと覚えたつもりだった。なのに大島莉理に詰めるように問い立てられた途端、頭がまるで回らない。

「へえ?」大島莉理は笑みをいっそう深くした。「じゃあ、その痣ってどんなの? 形は? 色は?」

三村海斗は完全にパニックになった。

「……あ、赤くて……丸い……」

「違うわ」大島莉理は小さく首を振る。「楕円形よ」

「そ、そう! 楕円形!」三村海斗は即座に言い直す。

隣で加藤柚奈が眉をひそめた。

大島莉理...

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