第25章

「行かない」

大島莉理はドアを開けて家に入った。

田中友里子がその後ろから、ずいっと押し入ってくる。

「行かないじゃないわよ。家の食事会がどれだけ大事か分かってるでしょ。当日はおじいさまも、尚哉の父方の親戚も揃うのに、あなたが来ないってどういうこと?」

莉理はソファに腰を下ろし、笑っているようで笑っていない目で友里子を見た。

視線を浴びた友里子が、少しだけ気まずそうに眉を動かす。

「な、なによ。そんな目で見て」

「友里子さん。わたしに『相談』してくださるなんて……光栄で、身に余ります」

「友里子さんって何よ。私はあなたの義母よ。お母さんって呼びなさい!」

友里子は睨みつける...

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