第6章

私はガブリエルの後を追い、教会の奥深くにある隠し通路を抜け、秘密の石室へとたどり着いた。そこは彼だけの聖域だった――壁には無数の小さなくぼみが穿たれ、それぞれに永遠に咲き誇るマリーゴールドが収められている。そのオレンジ色の蝋燭の灯りのような光が、部屋全体を神秘的な雰囲気で満たしていた。

ガブリエルが花びらに手を伸ばすと、その指が震えていた。彼の魂を苛む苦悩が私にも感じられた。

「エレナさん、本当にこれを見る覚悟はできているのか?」彼は最後の確認をするように尋ねた。その深い青色の眼窩に心配の色が揺らめいている。

私は拳を握りしめた。眼窩で緑色の光が地獄の業火のように燃え盛る。「彼女...

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