第7章

その残酷な言葉は、氷のように冷たい刃となって、沈川澪の心臓を深くえぐった。

彼女は顔を上げ、猜疑心と冷酷さに満ちた藤原司の瞳を見つめ返し――ふっと笑みをこぼした。

その笑みに温度は欠片もなく、ただ果てしない荒涼と悲哀だけが漂っていた。

彼のなかで、自分はそういう人間だったのだ。

少しでも彼の意に沿わなければ、心変わりだの、何か企んでいるだのと決めつけられる。

沈川澪の瞳から最後の光がすっと消え失せた。彼女は彼を見つめたまま、あろうことかこくりと頷き、ひどく軽い、けれど一言一句はっきりと響く声で言った。

「ええ、そうよ。他に好きな人ができたの」

「その人は優しくて、思いやりがあっ...

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