第159章 離婚証を受け取っていない

三年という月日が流れ、秋月伸司と秋月朝香はすっかり大きくなった。だというのに、九条美月はどうしてあの頃から何一つ変わっていないのだろうか。

 秋月雫の瞳に、わずかな驚きの色が走った。

 幼稚園の正門前で九条美月と鉢合わせるとは予想外だったし、彼女が内面的にこれっぽっちも成長していないことにも呆れた。

 黙り込む秋月雫を見て、図星を突かれたのだと勘違いしたのだろう。九条美月は鼻で笑った。

「あんたの浅ましい考えなんて、私にはお見通しよ。お兄様の財産に未練があるのか、それとも幼馴染が忘れられないのか。今だって……」

 彼女はチラリと如月海に視線をやった。言葉にはしなかったが、その目は明...

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