第190章 彼女は歓迎されない

「私の家族がどこにいるか、知っているの?」

 秋月雫の瞳に明らかな興奮が走り、即座に疑念の色に変わった。

 二十年以上も前の旧事だ。当時の事情を知る知人など、そう簡単に見つかるはずがない。

 ましてや、白川ゆらはずっと年下だ。知っているわけがない。

 かつて白川ゆらがしてきた数々の仕打ちを思い出し、秋月雫の眼差しには警戒の色が濃くなる。彼女の言葉を信じていないのは明らかだった。

 白川ゆらは焦らなかった。秋月雫の反応だけで、彼女がこの件に興味を持ったことは十分証明されていたからだ。

「どう? あなたに損はない話よ」

「それが真実だと、どうしてわかるの?」

 秋月雫は眉をひそめ...

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