第41章 君と白川さんは意外と似ている

第41章 君と白川さんはどこか似ている

「それじゃあ、お願いしますね」

 白川ゆらの声は、どこまでも甘く柔和だった。

 だが通話を切った瞬間、その淑やかな仮面は剥がれ落ち、表情は陰湿で悪意に満ちたものへと変貌する。

 彼女は指先を動かしてメッセージを作成し、送信ボタンを押した。

『彼女に負い目を感じているんでしょう? だったら最近はもっと構ってあげて。食事とかショッピングとか映画とか、女の子はそういうのが好きなの。後で真実を知ったとしても、そういう思い出があれば、きっとあなたを許してくれるわ』

 *

 秋月雫は如月海との食事を終えると、資料を抱えて図書館へ向かった。

 一刻も...

ログインして続きを読む