第52章

宴会場。眩いシャンデリアの光の下、高価なドレスやスーツに身を包んだ男女が談笑している。

晴美がごく普通のワンピース姿で足を踏み入れると、瞬く間に多くの視線が彼女に集まった。

そして、彼女の傍らにいる悠の姿が、さらに周囲をざわつかせる。

来客の相手をしていた葵は、その光景を目にしてふと動きを止め、和也の腕を軽くつついた。

「どうしてあの二人、一緒に来たのかしら」

「まさか、焼けぼっくいに火がついたとか……」

口に出してからまずいと思ったのか、慌てて両手で口元を覆う。

そして、恐る恐る和也の顔を窺った。

「あなた……」

「どうした」

言い淀む葵を見て、和也は微かに眉をひそめる...

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