第53章

「どうしようもないわ。経済力に限界があるもの」

お金がないなら素直に認めればいい。別に恥ずかしいことではない。

晴美は両手を広げてみせた。

「もちろん、安物で気に入らないというなら、返してもらってもいいけど」

そう言って、本当にプレゼントを取り返そうと手を伸ばす。

和也は体を逸らしてそれを避けた。

「おばさんは真珠のネックレスが好きだからな。俺のコレクションにいいのがある。後日、誰かに届けさせよう」

これこそ真実の愛、というわけだ。

気に入らないプレゼントをもらっても、彼がすかさずフォローを入れる。

どうでもいい。

どうせ私のお金が減るわけではないのだから。

晴美は数人...

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