第21章

葵はテーブルの上を指先で軽く叩いた。

衛星通信。

今朝届いたNSAからのメールも、衛星通信のセキュリティアーキテクチャに関するものだった。

まったく無関係の二人が、同じ日に同じ分野に言及した。

これは単なる偶然か、それとも何かのシグナルか。

「舟本社長、ご提案については少し検討する時間をいただけますか」

「もちろんです」雄志は立ち上がり、アタッシュケースから名刺を一枚取り出してテーブルに置いた。「これは私のプライベートの番号です。結論が出たら、いつでもご連絡ください」

彼はドアのところまで歩いて立ち止まり、振り返って葵を見た。

「水原さん。私が口出しすべきことではないかもしれ...

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