第24章

エレベーターが地下一階に到着し、扉が開く。葵は外へ歩み出た。

通路の蛍光灯がジージーと低い音を立てている。背後に足音はない。和也は追ってこなかった。

彼女は駐車場を抜け、大通りに出てタクシーを拾った。

後部座席に落ち着くと、スマホを取り出してNexusの内部システムにアクセスする。モデル学習のステータスパネルでは、すでに第六ラウンドが開始されており、GPUクラスタの稼働率は八十九パーセントに達していた。

すべて正常だ。

システムを閉じ、写真フォルダを開く。先ほど保存した、寧々から送られてきた写真を表示した。

画像を拡大する。

LEDスクリーンの右下、古川メディアのロゴの横に、さ...

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