第15章

 母さんと小山おばさんのやたらなテンションに、私はなんだか居たたまれなくなった。

 周防明広の雰囲気には、大学時代にあった青さがもうない。彼はさらっと隙を突くように言う。

「行こう、宮沢詩音。俺も昼、まだ食ってないんだ。軽く何か食べよう」

 断れる空気じゃなかった。私は頷いて、周防明広と一緒に食堂へ向かった。

 部屋のドアが閉まった瞬間、背後から――母さんと小山おばさんの、浮き立った声がはっきり耳に飛び込んでくる。

「まぁ、まさかこの子たちが同級生だったなんてねえ! それなら話が早いわ。これは……うまくいくわよ」

「そうそう、ほんと縁だわ~。ちゃんと進展させなきゃ。詩音ちゃんは可...

ログインして続きを読む