第31章

森原覚の、あからさまに責めるような視線を受けて、私は思わず言葉を失った。

――私が離婚したい、って何それ。

離婚の話を最初に持ち出したのは、そっちだ。私はただ、前に言ったことを忘れないでねって、早めに手続きを進めようって促しただけ。なのに森原覚の口から出ると、まるで私が離婚を望んでるみたいになる。

……ほんと、ろくでもない男。よくもまあ、平気で泥を塗ってくる。

だったらこっちだって遠慮しない。空野朱音と好き放題いちゃつきたいなら、堂々といちゃつける環境を用意してあげる。ね、優しいでしょ。

森原覚の追及に、私はわざと表情を曇らせた。

視線を落とし、ひどく柔らかい声で言う。

「私が...

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