第33章

 私はもう手を打ってある。今夜の晩餐会には、森原お婆様視点を特別にお招きしているの。

 うちのお婆ちゃんと森原お婆様視点は、長年の付き合いがある親友同士。お婆ちゃんの口から、もう一度両家の縁談の話を出してもらえば、森原お婆様視点だって、そう簡単には顔を潰せないはず。

 そこでこの縁談が決まってしまえば、たとえ森原覚が私を娶りたくなくても、森原お婆様視点に逆らうことなんてできない。

 そして、あの年寄りがくたばったあとは――芝居のことしか頭にない森原覚が、森原家の商売を取り仕切る実権を私に渡してくるのも時間の問題よ。

 そうなれば私も、この街で思いのままに力を振るえる女になれる。

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