第百三十八章

マッテオはフィリップの隣、面会用のテーブルに腰掛けてコナーを待っていた。マッテオは背もたれに寄りかかり、椅子の背に腕を乗せる。フィリップが両手を持ち上げると、手首にはめられた手錠が、通されている金属製のバーに当たって音を立てた。

「なんで俺はまだ手錠をかけられたままなんだ?」と彼は尋ねた。

マッテオが囚人服のポケットから煙草を取り出したとき、部屋のドアが開いた。コナーが足を踏み入れ、その視線がフィリップにぶつかると、彼の足取りは一瞬止まった。フィリップはコナーに向かって手を伸ばし、勢いよく立ち上がろうとしたが、鎖に阻まれた。

「だからだよ」マッテオは煙草に火をつけながら答えた。「来てくれて助か...

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