チャプター 18

エル視点

教会からブラッドの家までの車内は、完全な沈黙に包まれていた。私は窓の外を眺め、精巧な鉄の門と完璧に手入れされた芝生の向こうに佇む豪邸たちをぼんやりと見ていた。指は無意識に、首筋につけられたばかりの印――ブラッドの印をなぞっていた。

やがて屋敷に到着すると、私はブラッドの後について、彼の生家の壮大な玄関をくぐった。一歩進むごとにウェディングドレスがカサリと音を立てる。使用人の一団が頭を下げて私たちを出迎え、その視線は私たちどちらとも直接合わないよう、慎重に逸らされていた。

「この棟はあなたのために用意されました」ブラッドはそう言って、私を廊下へと導いた。壁には、私には到底価値のつ...

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