チャプター 46

エル視点

床で寝る? 冗談じゃない!

私はベッドの反対側へとずかずかと歩いていくと、挑戦的に潜り込んだ。こっちは妊婦なんだから――わざわざ床で寝て不自由な思いをするつもりなんて、これっぽっちもなかった。それに、こんな状態の私に、彼が何かできるわけでもない。

ただ同じベッドで寝るだけ。数時間前にも、そうしたじゃない。

ふんと息を吐きながら、私は布団を体に引き寄せた。

視界の隅で、ブラッドが私を見ているのがわかった。口の端に面白そうな笑みを浮かべながら、彼は手を伸ばしてベッドサイドのランプを消す。部屋は薄闇に包まれ、窓から差し込む月明かりがすべてを銀色に照らし出した。

私たちは黙って横...

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